こんにちは。

今回は、私たちOut of the Woods®の製品づくりとも深く関わる「間伐材」についてご紹介します。

少し専門的な言葉に感じるかもしれませんが、私たちの暮らしや未来に関わるとても大切なお話なので、しばらくの間、目を向けていただけたら幸いです。

 

「木を切る=森林破壊」は間違い?

“森林を守る”というと、多くの人が“木を切らないこと”をイメージするのではないでしょうか。でも実は、森を健やかに保つためには、あえて木を切る作業=間伐が必要になることがあります。特に、人の手で植林された森では欠かせない工程です。 

手入れをせずに放置した森林では、木々が密集しすぎてしまい、太陽の光が地面まで届かなくなります。すると、下草が育たず土壌は痩せ、倒木や土砂崩れのリスクが高まってしまうのです。

そこで行われるのが間伐です。

過密になった木々の一部を間引くことで、残った木が十分な光や栄養を吸収して健やかに育つように整えていきます。また、風通しがよくなることで、病害虫の被害も防げます。

つまり、間伐とは森を“切る”ための行為ではなく、“育てる”ための行為なのです。

 

間伐材は未来を育てるやさしい資源

間伐によって切られた木は「間伐材」と呼ばれます。 

間伐材はサイズが小さかったり曲がっていたりと品質が均一でないため、建築材などに使いづらいという理由から、これまで十分に活用されず、森林内に放置されたり焼却されたりするケースも少なくありませんでした。 

けれども近年、こうした間伐材の価値が見直されはじめています。

間伐材は本来、森のなかで自然に育った豊かな木材資源。年輪が詰まっていて強度が高いものも多く、加工しやすいという魅力があります。なにより、間伐材の有効利用は森のサイクルそのものを支えることにつながります。

ただ切った木を使うのではなく、森の健全な育成の過程で生まれた素材を、無駄なく活かす──それが間伐材の価値なのです。

 

間伐材とOut of the Woods®のいい関係

Out of the Woods®が採用している「ウォッシャブルペーパー」は、独自製法で作られたエコ素材。ウォッシャブルペーパーの原料には、間伐材から得られる木の繊維が使用されています。 

つまり、Out of the Woods®の製品には、“森を守るために切られた木”が姿を変えて息づいているのです。

見た目はレザーのように洗練されていながら、軽くて丈夫。しかも洗える。

そして、動物性原料を一切使わず、植物由来の再生可能素材。

それが、Out of the Woods®です。

 

私たちは、「サステナブルだから使う」のではなく、「使いたいと思えるから、サステナブル」。
──そんなプロダクトを目指しています。

 

バッグという毎日の暮らしのなかで自然と手に取るアイテムが、実は森を守る活動につながっている。Out of the Woods®の製品を通じて、地球の循環の一部に触れていただければうれしいです。

Out of the Woods®Staff